
年に2〜3回ほど、那覇市に行くが、いつもホテル選びで迷ってしまう。
もちろんホテルはたくさんあるのだが、那覇市内でアクセスも良くて、それなりに高級感・満足感があって、諸々の設備も揃っている自分に合うホテルがなかなか見つからなかった。
今までも悩みつつ、
- エグゼス那覇
- サウスウェストホテル
- ザ・ナハテラス
などに宿泊してきた。どこも良いホテルだったがもう一歩欲しいという気持ちがあり、那覇のホテル難民になっていた。
今回はホテルコレクティブに泊まってみた。これが結構よかった。次回那覇に行く時もぜひ利用したいと思っている。
飛行機
ANAの羽田-那覇便を利用。この路線はANAもJALも両方あり、JALは羽田-那覇便にファーストクラスを用意している。そのため一番満足度の高いフライトはJALファーストなのだが、価格がそれなりに高い(往復で1人14万ほど)。
ANAは日々の公私におけるクレジット決済でマイルが貯まりやすく、マイルで乗れてしまうのでついANAを選んでしまう。
クオリティはJALのファーストクラスシートは国内線で一番満足度の高い席だと私は思っている。次点が大分差が開いてANAのプレミアムシートだ。
ただANAプレミアムもすごく悪いということはない。JALファーストと比べれば機内食や接遇のクオリティはレベルが違うと言わざるを得ないが座席の快適性などのハード面は大差なく、フライトを身体的疲労少なく過ごせる。
今回もANAは安定の遅延で20分ほど遅く出発し20分ほど遅く到着。軽食もいつもと変わり映えのしないサンドイッチ2つと相変わらずの残念さだったが、席自体は快適だった。
駐車場
ホテルコレクティブは国際通りに面しているため場所が分かりやすい反面で、車で入る際は少し混んでいる道を通らないといけない。
駐車場の位置は分かりにくいことはなく、国際通りに面した大通りからそのままホテルに入ればいい。「P」のマークがあるため、そこに入れば良く分かりやすかった。そのに入るとホテルの裏側に行く。
ホテルコレクティブは表側(国際通り側)がウオークインの方が入るエントランスになっており、裏側は車寄せと立体駐車場がある車用のエントランスになっている。
車寄せに一旦停めて荷物を下ろす。さらに先に進むと立体駐車場があり、そこに車を駐車する。駐車料金は1泊1,500円との事(2025年7月現在)。
ただエグゼクティブラウンジのアクセス権付きの部屋に宿泊した際は特典として駐車場代無料になる。
チェックイン


1階の入り口を入るとすぐにフロント。派手で映える感じではないが落ち着いていて清潔感がある。
15時からチェックイン可能だが、16時くらいに到着。お客さんはそこそこいたがスタッフさんの数も充実しており、スムーズにチェックインできた。
台湾系の会社が経営しているようでスタッフも宿泊者も台湾の方が多い印象。ただスタッフさんは皆日本語が上手であり、特に不便は感じなかった。
ちなみにチェックアウトは11時だが、エグゼクティブラウンジアクセス権がある部屋だとチェックアウト後も13時まで4階のカフェを利用できるチケットがもらえる。翌日国際通りをホテルで休憩はさみながら観光したい方などにはありがたいサービス。
部屋
部屋は13階のプレミアムツイン(エグゼクティブラウンジアクセス権付き)を選択。
エグゼクティブラウンジを使える部屋の中では一番下のランク。初めての宿泊なのであまり高い部屋にはせずまずは様子見、でもラウンジは使ってみたいとの事でこちらを選んだ。
エグゼクティブラウンジは、
- プレデンシャルスイート(2025.7現在予約停止中。再開は未定とのこと)
- ジュニアスイート
- プレミアムツイン
の3部屋のみが使える。この3部屋(現状は実質2部屋)しか使えないため、他のホテルと比べてラウンジが混み合っておらずゆっくりと過ごすことができる。
また後述する通り、ホテルコレクティブはこのラウンジのクオリティがめちゃ高い。
プレミアムツインは部屋自体は極めて平凡。30平米ほどの広さでベット、机とテレビ、1人用の小さなソファがあるくらい。


部屋は極めて普通だが、プレミアムというだけあって13階の最上階で景色は良いのとアメニティのフェイスパックだったりボディクリームだったりを色々置いてくれていた。
また冷蔵庫の中の飲料はサービスですべて無料との事。ただその中身はビール2本とさんぴん茶2本のみと大したことはなかった。
あとはコーヒーマシンとTWGのティーパックが置いてある。
夏の観光シーズンだったが4万円で取ることができた。
ちなみに一つ上のジュニアスイート(67平米)は同時期で6~7万円くらい。最上位のプレデンシャルスイート(161平米)は現在受付停止しており、今後もしばらくは再開予定はないとのことであった。
エグゼクティブラウンジ「Altitude」
ホテルコレクティブのエグゼクティブラウンジはやばい(いい意味で)。
最上階の13階にあるが、まずフードの充実度がとても素晴らしい。
オフタイムの時間もクッキーやお菓子、チョコやケーキ、ソフトドリンクやコーヒー紅茶、アルコールなどある程度満足できるものが揃っている。
カクテルタイム(17:00-19:00)になると夕食として賄えるレベルのものが追加される。お酒も、私は飲まないので詳しくは分からないが、まずまずの種類が用意されていた。
このクオリティはなかなかすごい。もちろんお金をたくさん出せばもっとレベルの高いものが出てくる高級ホテルはあるが、観光シーズンに1泊4万円のホテルと考えるとやばいクオリティだ(いい意味で)。下手な高級ホテルのエグゼクティブラウンジよりも満足度は高い。
少なくともコンラッド東京のエグゼクティブラウンジよりは100倍素晴らしいかな・・・。
【ティータイム(オフタイム)のフード、ドリンク】



【カクテルタイム(17:00-19:00)】







またラウンジアクセスの対象者が少ないため、常にお客さんも少なくゆっくり過ごせる。
利用した日は多い時で3グループしか利用していなかった。席は窓側の景色を楽しめるソファ席が4席ほど、また中央部のテーブル席が4席ほど、あとは個室も1-2席ある。そのため混み合う事はなく、常にゆったりと過ごす事ができた。
台湾系の会社が経営しているようで、春巻きや小籠包、TWGのお茶などがとても美味しかった。
ちなみに一般的なエグゼクティブラウンジがついているホテルでは朝食もラウンジでいただけたりするが、ここのラウンジは13時から営業開始なので朝食は他の宿泊者と一緒のレストランで頂く。
プール
プールは4階の屋外にある。4階は屋内にレストランやカフェがあって、その外がプールになっている感じ。4階にはあるのだが、受付は3階でして階段で4階まで上がる。
横長(25mくらい?)のプールが1つあり、周りにビーチチェアがいくつかある。おしゃれな雰囲気。夏休みシーズンだからかファミリーで楽しんでいる方が多かった。やや混んでいたがビーチチェアに座れないというほどではない。
(利用者が多かったのとプールは利用しなかったので写真撮れず)
ジム
フィットネスジムは4階にあり、利用は朝6時から夜0時まで(入館は23時まで)。
奥は鏡、手前はガラス張りになっているおかげで狭苦しい感じはないが、広くはない。
夜21時-22時ごろ利用したが利用者は結構多い印象。ほとんどが台湾の女性の方と思われた。向こうは女性のフィットネス意識が高いのか。
一方で翌朝8-9時に利用した際は私以外利用者が誰もいなかった。欧米系の宿泊客が多い高級ホテルなんかだとむしろ朝にランニングしている人たちが多いので、いつものホテルジムと違う客層の印象を受けた。
有酸素系はそこそこはあるがウェイト系はかなり少なく残念。更にウェイト系は重量も低い。
筋肥大というよりは、女性のフィットネス向けのジムという感じだった。

ウォーキングマシンが2台、ステップマシンが1台。

反対側にはエアロバイクが2台。

フリーウェイトはバーベル系はなし。ダンベルはあるが1〜10キロまで1キロ刻み。maxで10キロであり、かなり物足りない。


角度を変えられる可変式ベンチが2台。あとは腹筋(クランチ)用のマシンが1台、背筋用のマシンが1台。


チェストプレスとレッグプレスが1台ずつ。
チェストプレスはmax重量が91キロ、レッグプレスはmax重量100キロと低め。特にレッグプレスは100キロなんて少しトレーニングしている男性であれば物足りなくなる重さと思われる。
チェストプレスのマシンは、持ち上げる部位の角度を変える事ができ、ショルダープレスにもなる。

あとはケーブルマシンが1台,
注意点として、そのままジムに入れてしまうのだが正確には同フロアに受付するところがあるので、受付で名前と部屋番号を伝えること。
受付をするとペットボトルをもらえる。ジム内には給水機やペットボトルがないので、受付をしっかりしてから利用すべし。
最初受付があることに気づかずいきなりジムを利用して、「えっ、ここ給水機もペットボトルもないの?」と焦ってしまった。夜のジム利用者の多い時間だったので、受付の方も気づかなかったのであろう。
ジムに関してはウェイト中心でやりたい人には物足りないジムだった。
大浴場
3階には大浴場もある。利用は朝は8時から夜は0時まで(最終入店23:30),
ネットで調べた前情報では狭めということだったが、実際そうだった。でも沖縄のホテルは大浴場、サウナがついているところが少ない印象があるのでついているだけありがたい。
広くはないが清潔感がありサウナ・水風呂の温度も適正で個人的には満足できるお風呂だった。
4階の受付で部屋番号と名前を伝えると大浴場に入れるカードとロッカーの鍵、タオルをもらえる。
大浴場に入ると下駄箱があり、その先にロッカー、その先に洗面台が3個くらい、そしてその先が浴室という感じ。
ロッカーは全部で16個くらいで4〜5人いると混み合ってしまう。ただ、実際はそこまで人が重なることは私がいる時はなかった。
浴室は確かに広くはない。洗い場は2つしかなく、シャワーが1つ。すぐに満席になってしまうので少し待たないといけないこともあった。
お風呂は1箇所。そんなに小さいということはなく、8人くらいは無理なく入れる大きさ。その横に3〜4人入れる水風呂。水風呂の温度は17度前後となかなか良い。
ドライサウナ、ミストサウナもある。ドライサウナは2段で各段に無理なく4人ほど座れる。温度は90度前後とこれもなかなか良い。
ミストサウナは50度くらいで5〜6人ほど入れる広さだった。
外気浴スペースはないのだが、沖縄の外気浴は大分暑いと思われるので不要かもしれない。脱衣所や浴室にもベンチがあるのでそこでゆっくり座れる。
確かに狭いが、私のようにサウナ中心で入る人にとってはなかなか良いのではないかと感じた。
朝食
翌日の朝食はラウンジではなく、4階のレストランでいただく。
エグゼクティブラウンジのあるホテルは、ラウンジ対象者はラウンジでも朝食がいただけるとしているところが多いが、ここのラウンジは13時から。
ただこのシステムで全く問題ないと思う。ラウンジは人の少ない落ち着いた空間で静かに食事をとれるのがメリットだが対象者が少ない分メニューの種類も少なくなりがち。
ここのホテルは4階のレストランでも混み合っていることはなく、また種類も非常に豊富だった。
他の宿泊客もいるので写真は撮れなかったが、フードメニューの充実度は今まで泊まってきたホテルの中でもかなり多い方だ。
野菜、フルーツ、ヨーグルト系、ご飯、おかゆ、パン、エッグステーション、お肉やお魚など一通り揃っている。
また沖縄料理系も充実しており、沖縄ソーキそば(普通麺ともずく麺)、じゅーしい、ミミガー、ソーキ、海ぶどう、ジーマミー豆腐などかなり充実している。
ソーキはかなり大きい肉の塊が取り放題でこれはなかなかすごい。また海ぶどうも高級品であるためバイキングに置いてあることはほとんどないが、ここは置いてあった。すごい。
ホテルコレクティブは全体的に食に対してかなり力を入れてると感じる。
7〜8月という一番の沖縄のハイシーズンでも安い部屋だと1泊2人2万、ラウンジ付きでも4万で泊まれるホテルであることを考えるとこのクオリティは驚愕だ。


周辺
那覇の観光名所である国際通りのど真ん中にあるホテルであり、観光や食事には困らない。
目の前にもコンビニ、ドラッグストアがあり、お土産屋さんもたくさんある。
あと私の大好きな一蘭も目の前にあるのは嬉しかった。
総評
かなり良いホテルだった。
値段とサービスが(いい意味で)見合っていない。
観光地の那覇で、観光シーズンに4万円で泊まれて、ここまでのサービスを受けれるのはなかなくすごいと思った。
ジムの設備は残念だったが値段を考えればジムがついているだけありがたい。
次はジュニアスイートやプレデンシャルスイートに泊まってみたい。特にプレデンシャルスイートはしばらく受付はしないとのことで、もし再開したらぜひ泊まってみたい。