ブルガリホテル東京

東京にちょっとだけ仕事の用があり、せっかくなので気になっていたブルガリホテル東京に泊まってみることとした。

2023年に開業し当時は結構話題となった。ただ開業直後時は一番下のランクの部屋でも1泊38万くらいはしたのと、オープンしたてでオペレーションの不手際が多いという評価も少なくなく、少し落ち着いてから行こうと思っていた。

さすがに2年経っているので接客の質も問題ないはず!と期待して宿泊。

結果的にはとても良かった。忘れないよう記録。

アクセス

ブルガリホテル東京は東京駅近くにある。電車で行く場合は東京駅から歩いていけば良い。

東京ミッドタウン八重洲の入り口から入るとかなり控えめなブルガリホテル東京の入り口がある。

え、ここ?ってくらい控えめなので通り過ぎないように注意。

今回自分は車で行った。

車で行く場合はバレーサービス込みで駐車料金は1泊8,000円。駐車場の場所も東京駅前の東京ミッドタウン八重洲のビルの一角の「あおぎり通り」に入り口がある。分かりにくいこともなく、スムーズに到着できた。

奥に3台宿泊者の車が停まっていたが、フェラーリ、フェラーリ、ランボルギーニとなかなかの布陣。たまたまかもしれないが他の高級ホテルでもなかなか見ない光景。

チェックイン

車用のエントランスに入ると、駐車場の前にホテルマンがいる。宿泊することを伝えるとそのままま荷物を預かってくれ、車もバレーサービスで停めておいてもらえる(1泊8,000円)。

スタッフに案内されてエレベーターでフロントのある40階まで上がる。まだオープンして2年くらいというのもあり、とても綺麗で洗練されたフロアだった。近代美術館にいるのかな?って感じ。

オープンしてひと段落したからかお客さんはかなり少ない印象を受けた。

40階にはフロント、コンシェルジュの他、チョコレートショップ(Dolci)、カフェ(ブルガリラウンジ)、レストランも併設。

この辺りは宿泊者以外の利用も多い。特にブルガリラウンジは自分も一度来たことがあるが、アフタヌーンティーや軽食を楽しみにいらっしゃる方でそこそこ席は埋まっていた。

余談だがここはアフタヌーンティーも1万超えとまあまあ高いがとても見栄えも素敵で美味しいアフタヌーンティーが楽しめる。

カフェの入り口には取り放題のキャンディが置いてあり、これもおしゃれな雰囲気に一役買っていた。

チョコレートショップDolciではブルガリの高級チョコを買うことができる。確かにめちゃウマなのだが、価格もかなり高いので注意。1粒2,000円とか。

41〜44階が客室。スパ、ジムは40階にあるが一般エレベーターでは行けず、宿泊者用の専用エレベーターで下がって行く。

40階のエレベーター前にはウェルカムドリンクが置いてあり、宿泊者の方は自由に飲める。よく分からんがおしゃれで高級な味がした。

今回は一番下の部屋に泊まったが、それでも1泊23万と高額。でもオープン時と比べれば大分安くなったと思われる。

一時よりはお客さんの数も落ち着いたのか、一番下の部屋なのに客室担当の方がマンツーマンでついてくれた。すぐに部屋まで案内してくれ、部屋でソファに座りながらチェックインと嬉しい対応。

オープン当初は「オペレーションがうまく回ってない」「とても待たされる」などのマイナスの口コミが多かったが、今回自分が泊まった際はそう言ったお客様の声も反映してか、むしろ「え、一番下の部屋なのにこんなにしてもらっていいんですか?」と感じてしまうようなすごいありがたい接客だった。到着から部屋への案内も他の高級ホテルと比べてもむしろ最速であった。

部屋

部屋は「デラックス キング スカイラインビュー 」を予約。

一番下の部屋だがそれでも23万ほど。

ちなみにブルガリ東京の部屋は

  • デラックスルーム 23万前後
  • プレミアムルーム 25万前後
  • ジュニアスイート 40万前後
  • スイート 60万以上

がある。スイートの中でもランクがあり高い部屋は1泊100万以上する(値段はあくまでもだいたい。時期によっても変動は大きい)。

1泊に100万とは世の中すごい人もいるものだ…。

今回は一番下の部屋なのだが、それでも十分に非日常感、ラグジュアリー感を味わうことができた。

【デラックス キング スカイラインビュー (56平米)】

コーヒーマシンあり、カプセルは8個(4個がデカフェ)。あとはティーパックが数個。

ミニバーも充実。一番下のランクの部屋でもソフトドリンク類は全て無料(アルコールやお菓子は有料)
化粧台。ドライヤーはダイソン製
エントランスもおしゃれ

浴槽は外国人仕様かかなり大きい。大きすぎてずり落ちてしまう人用に下に敷くマットも置いてある。

景観的な問題か体重計が置いてないのは残念だったが、頼めば多分持ってきてくれる。

何か高そうなシャンプー類や、バスソルト??なんかも置いておいてくれている。

アメニティもかなりゴージャスな印象を受けた。髭剃りは使い捨てのレベルを超えた輝きを放っていた。付属のシェービングローションも「これ絶対いいやつ!」という見た目。歯ブラシもおしゃれな木製でよく分からんが恐らく高い歯磨き粉が付いている。

この辺りはSDGsなどの名目で簡素化する高級ホテルも多くなってきているが「妥協なく最高のものを」という姿勢を感じた。

今回は43階のお部屋だったが、お部屋からの景色が素晴らしい。

夜景もすごい綺麗

ジム

フィットネスジムは40階にあり、24時間利用可能。

宿泊フロアから宿泊者専用エレベーターで下がって行く。

ここのジム設備はかなり充実している。バーベル・ダンベルともに安全上の理由で高重量を置かなかったりフリーウェイトではなくスミスマシンのところがほとんどだが、ここは高重量のバーベル・ダンベルともにある。

今までいくつかの高級ホテルに行ったがここが一番トレーニングが捗った。本格的にウェイト系を行う方でも満足できると思う。

ダンベル系もかなりの重さまで用意されており、バーベル系もしっかり用意されている。ベンチプレス、スクワットをはじめデッドリフトも対応可能。セーフティバーもあるためしっかり追い込むことも可能。

ただ、ちょっと変わっているのが重りが片側にしかついていないので、反対側まで重りを持って移動しないといけなかった。少し面倒くさい。

またベルトを置いていないため、高重量を扱う時は腰に負担がこないよう注意が必要。高重量を扱う方でマイベルトを持っている人は持って行ったほうが良い。

その他マシンも充実しており、

ラットプルダウン

チェストプレス

あまり使わないので詳しくわからないが多分下肢のトレーニング機器

ケーブルマシンと下腿、背筋のマシンなどがある。

これはちょっと何に使うのかわからなかった。

ダンベル系も充実している。

1〜10キロは1キロ刻みで、

10キロから38キロまで!2キロ刻みである。ダンベルが38キロまであるホテルジムは珍しい。

有酸素系はウォーキングマシン3台とステッパー2台、エアロバイク2台。こちらはそこまで台数は多くはない。

給水機はないが、常温の水と冷蔵庫に入った水が用意されている。栄養補給のリンゴあり。

また体組成計もある。

宿泊日の夕方と夜、翌日朝に計3回利用したが誰も他の利用者はいなかった。人も少なくとても快適。

マシンは安定のテクノジム社製だが、他のメーカーの機器もいくつか混じっていた。

プール

プールも40階にある。同じく宿泊者専用エレベーターでいく。

エレベーターを降りると右側に更衣室があり、その先にプールがある。

ブルガリホテルのプールはゴージャスさ、ラグジュアリーさがすごい。

寝そべるところもなんかゴージャス
なんかよくわからないがおしゃれなスペース
温水ジャグジーもある。ブルガリの文字が映える。結構熱い。両端に金属の棒がかかっており、寝そべることができる。

ゴージャスなベッドに寝そべってなんか置いてある英語の新聞を読んだふりをしているだけですごい富豪の気分を味わえた。

大浴場

スパも40階にある。同じく宿泊者専用エレベーターでいく。エレベーター降りて右側に更衣室があり、その更衣室から繋がっている。

6:00〜22:00までやっていて最終入店は21時。

洗い場はシャワーが3つ、洗い場が2つ。

お風呂は2〜3人入れるお風呂が2つ。温度は40度前後。

残念ながら水風呂はないが、氷が落ちてくる機械あり、これが水風呂替わりだろう。そういえばマンダリンオリエンタルホテルもこのパターンだった。何もないよりはいいが、水風呂の代わりになるかというと、なかなか厳しい。

シャワーは水道水レベルだが水は出るため、水シャワーと氷で何とか体を冷やすしかない。

サウナはドライサウナとミストサウナが1個ずつ。ドライサウナは2段で6人くらい座れる。1段を大きく広く取っており、広々とした設計で温度は約90度。

嬉しいことにセルフロウリュができる。これはなかなかよかったが、ほてった体を冷ます水風呂がないのがやはり痛い。

ミストサウナは4人くらい入れるか。温度計が曇ってて全然見えず何度か分からなかったが一般的なミストサウナよりは温度は高かったと思う。

こちらも夕方と夜に行ったが利用者はほとんどおらず貸切状態だった。

食事

ブルガリホテル東京には、

  • イル・リストランテ ニコ・ロミート(イタリアン。ミシュラン1つ星)
  • Sushi Hoseki(寿司屋)
  • ブルガリバー
  • ブルガリラウンジ

の4つの食事処がある。

今回、夕食はブルガリホテル内にあるイタリアン「イル・リストランテ ニコ・ロミート」を利用。

ただ、昼食も別のところでかなり食べてしまったあとであったため、アラカルトで軽く食べることとした。

また宿泊者特典なのかブルガリバーでドリンク一杯サービスをしてもらえたので夕食前に少しだけブルガリバーにも行ってみた。

ブルガリバー

ブルガリバーは45階にある。40階のフロントから別エレベーターに乗って行く。

バー内は開放感があり、両端がテラスになっていた。伺った際は雨だったのでテラスは閉まっていたが、45階のルーフトップの風を浴びながら食事やお酒を楽しむのは気持ちいいと思う。

ウェルカムドリンク

ウェルカムドリンクと軽食をサービスでいただいた。

サービスの軽食1
サービスの軽食2

ブルガリレベルの高級ホテルでこれらを無料サービスしてくれるのはすごい。

このままだとタダ飯をいただいて帰ることになってしまうため、あまりお腹は減っていなかったが少しだけ注文。夕食前だったのでドリンクだけいただいた。

ブルガリレモネードとカモミールティー。

イル・リストランテ ニコ・ロミート

イル・リストランテ ニコ・ロミートはミシュラン1つ星のレストランで、ブルガリホテルの40階にある。

宿泊者は特典としてオレンジジュース(愛媛産の「はるか」というオレンジジュースとのこと)と軽いフィンガーフードのプレゼントがあるとのこと。

宿泊者へのサービスのフィンガーフードとオレンジジュース
3種のパン。後ろ二つはパンには見えないがパンらしい

せっかくのミシュラン1つ星の有名店なので堪能したかったが、この日はお昼がミシュラン3つ星のジョエルロブションでたらふく食べてしまったため、お腹が全く減ってなかった。

そのためアラカルトで1、2品頼むにとどめた。

石鯛のロースト
伊勢海老と牡丹海老のパスタ

帰りには宿泊者特典なのか、小さなかわいい紙袋にチョコを1つ入れて渡してくれた。このチョコも2000円はするやつ!

朝食

朝食は昨日夜に伺ったイタリアンのレストラン「イル・リストランテ ニコ・ロミート」が会場。

朝食は5種類から選ぶことができる。

  • アメリカン
  • 和朝食
  • 中華
  • イタリアン
  • ヘルシー料理

今回は和定食を選択。ここのホテルはバイキング形式ではない。追加のコーヒーやジュースなどは頼めば無料でいただくことができる。

量は多いことはないが、だいたいホテルに泊まる時前日食べすぎてるのでこれくらいがちょうどいい。

他のホテルの異なり、お客さんの数も少なく静か。ほとんどが海外の方で中華系の方が多い印象。

ブルガリホテルは分かりやすいラグジュアリーさがあるので中国系の方は好きなのかもしれない。

また1人でいらっしゃる海外の方が結構多い印象を受けた。仕事の出張とかで泊まっているのかな。

日本人は数組しか見かけなかった。

周辺

目の前が東京駅なので利便性は極めて良い。何でもあるし、何でも揃う。

ただこんなにラグジュアリーなホテルにせっかく泊まったのだからほとんどホテル内で過ごした。

総評

都内の高級ホテルでゆっくりするのは好きなのでよく調べていて、たまに行ったりもするがブルガリホテル東京は他の高級ホテルと比べても価格帯が頭一つ飛び抜けている。

ただ、その分の価値はある。

まずたまたまかもしれないが、お客さんでゴミゴミしておらず、宿泊者が少なく、施設などもほぼ貸切でゆったり過ごすことができた。

他の高級ホテルだと部屋のグレードや時期によっては10万以下で泊まれたりもするため、結構人が多く待たされたり、雑な対応をされて嫌な思いをすることもあるが、今回は到着からほぼマンツーマンで対応してもらえ、めちゃスムーズにチェックインできたし、ジムやプール、お風呂も快適に利用することができた。

プールも大浴場もジムも、いつ行ってもほとんど他の宿泊者と顔を合わせることはなく、基本は貸切状態だった。

部屋や設備、アメニティに至るまで豪華さ、ラグジュアリーを徹底している印象があり、そういったものを求めて滞在する際はとても満足できると思う。

またレストランに行ったりバーに行ったり、何かするごとに「宿泊者様にプレゼント」と何かをしてくれる心遣いもとても嬉しかった。

今回、

  • ブルガリバーでウェルカムドリンクのサービス
  • レストランでドリンクとフィンガーフードのサービス
  • 帰る際に革製のネームタグのプレゼント

などをいただいた。それも価格に含まれていると言われればそれまでだが、宿泊者をもてなそうという気持ちがとても嬉しい。

チェックアウトの際も、チェックアウトして駐車場に降りたらもう自分の車が付けてあり、すぐに出発ができた。

低価格帯の部屋はなく、気軽には泊まれないが、泊まって頂いた際には最高のもてなしで対応するという姿勢の印象を受けた。

自分は都内に泊まる際はペットと一緒に泊まりたいのでペットフレンドリーなホテルが多くなってしまう。ここはペットとはこれないため、なかなか利用のチャンスは少なそうだが、チャンスがあれば他の部屋も頑張ってお金貯めて泊まってみたい。

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