【現時点の投資判断】
1.為替
・中長期的なドル安を予測
・円高よりもユーロ高を考えていく
⇒米国利上げの終了を市場が予測し始め、先週末にかけてドル安の動きが出てきている。今後は円高・ユーロ高になっていくと考えるが、日本が利上げが必要であるにも関わらずなかなかできない状況にある事を考えると、ドル安・ユーロ高にベッドするのが無難と考える。FXにてEUR/USDをロングポジションで保有(半年から1-2年スパンにて保有予定)。
2.米国株式
・2024年にリセッションあり(特に1月のビッグショートの可能性に注意)
・基本的にはソフトランディングと考えるが状況次第ではハードランディングの可能性もある
⇒今年から米国インデックスへの投資はやめて、全世界インデックスに切り替えている。インドなどの新興国インデックスにするのも手だが、まだリスクもあり、大きく資産を減らさない守りの投資を軸にしていく。仮にハードランディングをしても世界経済は人口が増えていく以上、長期的にみれば必ず成長していくため、全世界インデックスを買っていく大きな方針は変わらない。
しかしここ数か月で言えば、粘着性のあるインフレに加え、景気後退の懸念もあり、スタグフレーションのリスクを感じる。2023.1のビッグショートの可能性を念頭に現時点では株式は様子見とする。
3.米国債券
・米国利上げの終了が近づいており、金利の低下とともに債券価格は上昇に転じるだろう。一方で米国離れから米国債を売却する流れは世界的に出ており、債券価格の下降圧力も一定数ある。
⇒米国債券の利回りが4-5%といい状態が続いている。しかしその理由は金利上昇だけではない。米国の信頼低下が債券価格を下げ、利回りを上げている。金利上昇はこれから落ち着くため買い時ではあるが、信頼性低下や超長期的には米国が世界の一強ではなくなる可能性を考えれば超長期債は利回りが高くても買わないべきと考える。米国のプレゼンスが保たれるだろう10-15年後くらいまでの債券にしておくべきだろう。ドル円がこれからドル安に向かう事を予測しており、一時的に130円台後半まで入るようなら債券を追加購入してもよいと考える。少し様子見。
4.全体像
世界的なドル離れが進み、アメリカがトップに君臨し続けた一強の時代が徐々に崩れてくる可能性がある。石油をドル以外の通貨で取引できるような動き、主にロシア・中国が先導する米国離れは徐々に世界を不安定な状況にしていくだろう。比較優位説に基づいて発展してきた世界経済が分断することによって、物価は高騰しインフレは簡単には鎮静化しない可能性がある。特にユーロ圏はスタグフレーションの懸念が強まっている。
・為替はEUR高で利益を狙っていく
・株式は今年は手じまいで少し様子をみる
・債券はここ1か月ほどのドル円の動きをみて、ドル安が加速するようなら数千万ほど購入する