東京にどえらくペットフレンドリーな高級ホテルがある。
色々と尖ったホテルであり、不満点がないわけではないが、それを差し引いてもあまりあるペットフレンドリーなホテルだ。
私はペット(犬)と旅行するのが結構好きで色々なところに泊まっている。ペットフレンドリーなホテル・旅館というのは最近は珍しくなく、特に都心を少し離れれば、ペットフレンドリーな宿泊施設は多くあるし、都心でもペットフレンドリーとまでは言えないものの、ペットと宿泊できるホテルも多くなってきた。
しかし都心の高級ホテルで、ここまでペットフレンドリーに特化したホテルは他にはない。うちのワンコの笑顔具合もキンプトン東京新宿に来ると一味違う。
今日はそんなキンプトン新宿東京の魅力についてお話したい。
キンプトン東京新宿とは
キンプトンホテル東京新宿は、2020年にキンプトンホテル&リゾーツの日本第一号店としてオープンした。キンプトンホテル&リゾーツは全世界に70か所ほどあるホテルグループで、インターコンチネンタルホテル、ANAクラウンホテルなどを有するIHGグループのホテルになる。
キンプトンの魅力は何といっても「ペットフレンドリー」、これに尽きる。
ペット愛好家が増えてきた事により、ペットが泊まれるホテルはここのところ増えている。しかしその多くは、
〇 ペットフレンドリーだが、都心から離れた自然多い場所にある旅館、コテージ
〇 都心でペットと宿泊可だが、室内以外はゲージに入れないといけないなど不便も多いホテル
というもので、「都心」「ペットフレンドリー」を両立するホテルというのはほとんどない。ましてや高級ホテルともなると、どうしてもペットは敬遠されてしまいがちだ。
しかしこれらをすべて満たしてしまったのがキンプトン東京新宿なのだ。私はいまだかつてペットと一緒に滞在してここほど自由を感じられたホテルはない。
キンプトン新宿東京のレビュー
2022年にキンプトン新宿東京を知ってから、だいたい年3-4回ほどのペースで訪れている。
客室は、
・デラックスルーム
・エッセンシャルルーム
・エッセンシャルルームコーナー
・プレミアルーム
・ジュニアスイートルーム
・プレミアスイート
・ザ シンジュクスイート
があり、ペットと泊まれるのはエッセンシャルルームコーナー以上の部屋になる。
色々な部屋に泊まりたいと思いつつも、ついワンコのいい笑顔がみたくて、いつもスイートをとってしまう(なぜかうちの犬はいい部屋ほどいい笑顔を出してくるのだ)。今までジュニアスイート、プレミアスイート、ザ シンジュクスイートに宿泊したが、いずれも満足できる滞在だった。
【ホテル概要・フロント】
場所は新宿で立地も申し分ないが、電車だと新宿駅から徒歩12分、都庁前駅から徒歩8分とやや遠い。
私はいつも車で行くが、ホテル内に立体駐車場がある。ホテル内の車道は狭いので大きい車の場合、ちょっと入りづらさがある。駐車場代は1泊4,000円となっている。
ホテル内は全体的に狭い印象を受ける。フロントなんかは高級ホテルとは思えないほどで、ちょっとしたデスクがフロントになっている感じだ。
多くの高級ホテルはまずフロントで豪華さを見せつけてくるが、キンプトンにはそのようなものはない。
しかしペットフレンドリーさは半端ない。
まず、普通にホテル内全ての場所をペットが歩いてOKだ。駐車場で車を停めてペットを降ろしたら、そのままペットと歩いてエントランスに行き、そのままフロントでチェックイン可能だ。
他のホテルでこれはまずない。だいたいペット連れは別のフロントだったり、ゲージやバギーに入れて絶対に顔を出さないようにしなくてはいけない。
もちろんエレベーター乗車時もわざわざペットを抱っこする必要もないし、客室の廊下も普通にペットを歩かせてOK。ペットと一緒に旅行したいペット愛好家からするとたまらないありがたさだ。
そしてレストラン「ディストリクト」もペットと一緒に行ける。もちろんゲージやバギーに入れる必要もなく、一緒に歩いてレストランに入り、ペットをソファに乗せて食事をとる事ができる。ペット用メニューもあるのでペットも大満足だ。ありえんぐらいすごいのだ。
キンプトンは夕方にソーシャルアワーという、軽食を食べながらホテルスタッフや他の宿泊者と談笑する時間がある。ここでももちろんペットと参加OKだ。ちなみにうちのワンコはかわいいので、いつも色々な人(主に外国の方)から話しかけられ、写真を撮られる。
そして極めつけはなんとバーもペットと一緒に入ってOKなのだ。バーに犬を連れてきてどうするんだという話で、さすがにここまでペットフレンドリーにする必要はないんじゃないかとペットフレンドリー推進派の私ですら思ってしまうが、とにかく連れていっていいのだ。
私も「さすがにバーにペットと行くなんて意味わからん」と思ったが、とにかく連れて行っていいというので何度か連れて行ってしまった事がある。ちなみに私はお酒は飲めないので、ワンコとバーにきてジュースを飲んで帰るという意味の分からない事になってしまった。
とりあえずそれくらいキンプトン新宿東京はペットフレンドリーさが爆発しているのだ。
都心でここまでペットフレンドリーなホテルを私は他に見たことがない。例えば都心の高級ホテルのペニンシュラ東京やシャングリラホテルなどもペットOKだが、ここまでペットを自由放題にさせる事はもちろんできない。
【部屋】
部屋は都心の同価格帯のホテルと比べると正直狭い。最上級のザ シンジュクスイートでも70平米ほどで他のスイートでは50平米くらい。ホテル全体的にもフロントなども狭さを感じる。
しかし室内の清潔感やおしゃれさは申し分ない。こんなにおしゃれなソファなのにペットが乗っちゃって大丈夫なの?と心配してしまうくらいおしゃれだ。窓も大きく、日中は部屋も明るくて気持ちがいい。
手狭な感じは否めないが、ペットと自由に過ごせるというメリットは計り知れない。
【客層】
円安の影響も大きいのかもしれないが、2022年、2023年と宿泊時は外国人の方がほとんどで日本人はほとんどみかけなかった。
外国ではペットをバギーに載せるのは珍しいらしく、色々な外国の方に驚かれた。
2023年後半に訪れた時は日本人のお客さんがだいぶ多くなってきた。
【食事】
食事は2階の「ディストリクト」で頂く。雰囲気はおしゃれでペットOKというだけあって、宿泊者以外の方もそこそこいる印象だった。食事の内容としては普通。特段美味しいわけではないが、まぁ普通に美味しく食べれる。
何よりペットをソファに載せながら一緒にご飯を食べれるのは嬉しい。
1階にはカフェ「ザ・ジョーンズカフェバー」があり、こちらは宿泊客以外の方が多い印象だった。
いかにもアメリカな感じの原色系の大きいケーキとかがあった。当然ここもペットOKだ。
【その他施設】
サウナ・スパ:なし。サウナ好きとしては寂しいが、アメリカ発祥のホテルという事を考えれば仕方ないか。近くにいいサウナ施設もないのが残念なところ。羽衣湯もいう結構評判のいい銭湯がキンプトン東京から徒歩17分と言うところにあり、いつか行ってみたいと思っている。
ジム:あり。ホテル3階にあり、24時間利用可能。内容はあまり充実はしていない。ランニングマシン、エアロバイクが数台とあとはダンベルがある。ダンベルは22キロまで2キロ刻みであり。バーベルやラックはなく、バーベルを使ってのベンチプレスやスクワットはできないのが残念。
水とスポーツドリンクの紙パック、ウォーターサーバーがあり、水分は自由に取ることができる。キットカットなどのお菓子も置いてあった。
バー:最上階にルーフトップバー「86」がある。私はお酒を飲めないのでバーの相場的なものは詳しくは分からないが、こじんまりした感じで10名も入れば人がいっぱいに感じるくらいのバーだった。
2回ほど訪れたが、お客さんは少なく、ゆっくりと過ごせた(でもお酒飲めないので雰囲気だけ楽しんですぐ帰った)。
詳しい制度は分からないが特定の宿泊者だけが入れるような事をスタッフさんが言っていた。
部屋で言うと、ザ シンジュクスイート宿泊時は案内されるが、それ以外のスイート(プレミアスイート、ジュニアスイート)宿泊時は案内されない。最上位の客室宿泊者の特典なのかもしれない。
バーに来ている他のお客さんをみると、新婚っぽい夫婦や常連っぽい方がいた。恐らくだがキンプトンで挙式をしたり、キンプトンをよく利用してステータス会員になっている方(私は保有してないがKimpton Inner Circleの上級会員とか?)が入れるのではなかろうか。
【価格】
キンプトン新宿東京の価格だが、価格は正直高い。
時期にもよるが一番下の部屋でも素泊まりで1泊8-10万、食事を入れれば+2万ほどかかる。スイートで15-20万ほど、最上位のザ シンジュクスイートは1泊20-30万ほどだ。
この価格を出すなら他ホテルであればもっと良い部屋や良い食事をとれるだろうと思う。
価格は正直「高いなぁ・・・」と思ってしまうのだが、それで泊まってしまうのはペットフレンドリーの大爆発が他のホテルとは一線を画しているからだ。
これからも「ちょっと高いよなぁ・・・」と思いながら、またキンプトン新宿東京を予約してしまう自分が想像できる。
キンプトン新宿東京宿泊をお得にする小技
キンプトンに限らずどのホテルでもそうだが、宿泊予約をする際はちょっとひと手間で数%から10%ほど得に予約できる。これは宿泊費が高ければ高いほど効果は高くなるので、ぜひキンプトン新宿東京に宿泊したいという方は参考にして欲しい。
例えば1泊25万のザ シンジュクスイートを宿泊する場合。5%でも1万2500円だ。決して小さな額ではないだろう。
ではどのような方法があるのだろうか。
基本は公式サイト予約!いくつかのサイトの比較を忘れずに
まず、基本としてはいくつかのサイトを比較すること。サイトによって価格が違う事はよくある。
だいたいの場合、公式サイトが一番安い。よく考えればこれは当たり前で、各旅行サイトはその運営会社が手数料を取らないと成り立たないのだから、当然公式サイトより価格を高くしなければならない。
しかし一休.comなどはPayPayポイントの還元分を合わせると公式より安くなっている事もある。また各サイトのキャンペーンで一時的に公式より安くなることもあるので、一応は比較した方がいいだろう。
ホテルグループのメンバー登録をしよう!
次に公式から予約する場合は、それぞれのホテルが加入しているホテルグループの会員に登録しておく事をお勧めする。
だいたいどこも会員登録だけなら無料で出来る。もしそのホテルグループのホテルに今後ほとんど泊まらないのであればあまり意味はないが、もし今後も泊まるかもしれないのであれば、会員登録しておけば宿泊毎にそれぞれのホテルグループのポイントが加算され、それがある程度溜まるとそのポイントで宿泊できるようになる。
ホテルグループとして有名なものは、
・マリオットボンヴォイグループ:リッツカールトン、シェラトン、マリオットなど
・ヒルトングループ:ヒルトン、コンラッドなど
・IHG:インターコンチネンタルホテール、ストリングスホテル、インディゴ、キンプトンなど
が挙げられる。例えば今回のキンプトンの場合、IHGメンバーである「IHG One Rewards」にメンバー登録して公式サイトから予約すれば、次回からIHGグループホテルの宿泊に使えるポイントが加算される。
ポイントサイトを経由して予約しよう
ポイントサイトも忘れてはいけない。数%の違いだが宿泊料金は最低でも1万くらいはするし、高級ホテルなら10万を超える事も珍しくない。金額が大きいため、数%でも大きな額となるのだ。
例えばIHGグループのホテルであれば、
・TopCashBack(海外のサイトだが、6~9%キャッシュバック。paypalで受取可)
・モッピー(2-4%キャッシュバック)
といったサイトを経由して公式サイトから予約すればそれだけで数%のキャッシュバックが受けられる。他のホテルグループも同様にキャッシュバックが受けられる場合はほとんどだ。
旅行サイトでも、
・一休.com(0.5%還元)
・楽天トラベル(1%還元)
とポイントサイトを経由するだけでお得に予約できる。
これらをうまく組み合わせて上手に旅行しよう。