高所得者にはふるさと納税は必須!

皆さん、ふるさと納税はしていますか?

今や誰でもできる節税の定番となったふるさと納税だが、意外とまだやっていない人もいる。

経営者仲間と話していると、みんな節税には興味津々だが、節税のアンテナが高い経営者でもふるさと納税は「なんか面倒で…」とやってなかったりする。

変な怪しい節税に手を出すのくらいなら、まずはふるさと納税をすべきだと思う。経営者など年収の高い人は特にだ。

ふるさと納税は年収が高いほど効果を発揮する!

ふるさと納税は高所得者ほどやらないといけない。

例えば私が年収1億取っていた時のふるさと納税限度額は約400万であった。現時点では返礼品は約3割となっているから、約120万相当の返礼が受けられる。そしてもらえるのは実はそれだけではない。多くのふるさと納税サイトではふるさと納税した際にポイントをつけてくれる。

細かい一時的なキャンペーンを除けば、現時点で一番高いのは楽天ふるさと納税かと思う。普段からある程度楽天経済圏で生活している方であれば寄付金額の10%ほどはバックされる。また、ふるなびもおすすめだ。だいたい8%ほどのバックがある。

仮に400万、楽天ふるさと納税を利用すると、返礼品に加えて、40万の楽天ポイントがもらえる。

更に更に、ポイントサイト(ハピタス、モッピーなど)を経由してふるさと納税サイトにいけば、そこからまた1%還元されるので4万のポイントがもらえる。

合わせると120万の返礼品と、44万円分のポイントがもらえる。しかもノーリスクでただ国の決めた通りにふるさと納税をすればもらえるのだ。これはすごい。

何にふるさと納税するのがいいの?

他の経営者にふるさと納税の威力を力説していると、「ふるさと納税の返礼品をチラッとみたけど、別に欲しいものもないしな」「肉とか魚がいっぱい家に来ても接待での外食も多いし腐らせちゃうだけだよ」と言われてしまうこともある。

ではこういう方にとってふるさと納税のメリットは少ないのだろうか。

もちろんそんなことはない。

どの返礼品に価値を感じるかは人それぞれなのでなんとも言えないところはあるが、必ず使うという意味で定番の食べ物、日用品はまず無駄にならない。

肉や魚、米や野菜などたいていのものはある。また日常どうしても買わないといけないもの(ティッシュ、トイレットペーパー、歯磨き粉、シャンプー、トリートメント、ボディソープなど)もだいたいある。

しかしこれらの返礼品だけでは、よほどの大家族でもない限り頑張っても年間50〜100万ほど使うのが限界だろう。

高所得者にとっては、そこから先の納税先が見当たらない問題がある。

最近多くなってきた返礼品として私がお勧めしているのは各自治体の旅行券だ。札幌から沖縄まで様々な自治体が旅行券を出している。

旅行券は納税した額の1/3を飛行機・電車代、宿泊代に使えるというものだ。旅行が嫌いな人は少ない。特に経営者は新しいものに興味を持つ方が多く、旅行好きは多い。

例えば100万納税して30万の旅行券をもらえば、だいたいどこにでも旅行ができるだろう。300万納税して100万の旅行券をもらえばかなり豪華な旅行ができる。

参考になるか分からないが、私が以前ふるさと納税で行った、満足度の高い旅行をいくつか紹介する。

宮古島 ザ・シギラ

宮古島もふるさと納税による旅行券を返礼品に出している。宮古島にはシギラグループのホテルがいくつかあるが、その中でも最上位がザ・シギラである。全ての部屋がスイートでバトラー付き、オールインクルーシブのラグジュアリーヴィラだ。

私の時は2人の旅行で、1泊38万の部屋に2泊し、飛行機代も合わせて100万ちょっとだった。自腹で100万だとちょっともったいないなぁという気持ちが出てしまうが、ふるさと納税でどうせ無料だと、このような普段気軽に行かない旅行もすることができる。

ハレクラニ沖縄

沖縄県恩納村の「天国に一番近いホテル」ハレクラニ沖縄のクリフヴィラもよかった。1泊30-40万で2泊で60-80万、飛行機代合わせてこちらも100万くらい。

こういった自分の財布から出すとなるとちょっと考えちゃうなという超高額の部屋を実質無料で年1ー2回泊まれると考えるとこれは結構嬉しい。

東京ディズニーシー ホテルミラコスタ

これは実はふるさと納税旅行としてはまだ行ってないのだが、東京ディズニーシーのミラコスタの一部のスイート(最上級の部屋ではない、1泊38万程度)も枠は少ないがふるさと納税の旅行券で泊まれる。

ディズニーは誰が行っても楽しめる場所だ。そこのホテルにふるさと納税で実質無料で泊まれるというのも嬉しい。

ふるさと納税の注意点

実はふるさと納税には注意点もいくつかある。

私自身、ふるさと納税が始まった頃は細かい制度や上限額についてよく分かっておらず、ちょっと損をしてしまったこともあった。

特に経営者、高所得者には注意して欲しい注意点を記載する

実はふるさと納税にも税金がかかる

これは顧問税理士に言われて知ったのだが、ふるさと納税で得た返礼品は正確にいうと「一時所得」という扱いになるらしい。

そして一時所得が50万円を超えると、課税対象となる。

つまり、毎年150万以上ふるさと納税をしている方、年収でいうとだいたい4000万以上の方は、正確に言えばふるさと納税で返戻を得たことによる税金を払う必要があるのだ。

節税のためにやっていることに税金がかかるとはこれまた意味が分からないが仕方ない。税金がかかる事を加味しても得であることは間違いないので、そこは安心して欲しい。

この辺りは詳しくは顧問税理士に相談すべきだろう。

年収は振込ベースで判断される

給与所得者であれば、毎年の年収が大きく変わることはないし、自分が一年に稼ぐ額はおおよそ検討をつけやすい。

しかし経営者は色々な事情により期によって大きく役員報酬を変えることがある。

1年の所得は1月1日から12月31日までに得た所得で計算される。これは振込を予定されている金額ではなく、実際に振り込まれた金額を元に計算されるという点には注意が必要だ。

多くの会社は月末締めで、翌10日とか15日とかに給与を払う。例えば12月分の給与は翌年の1月10日に払われるとすると、12月分の給与は今期の収入には含まれず、来期の給与に含まれる。

つまり多くの方にとって、その年の年収というのは、前年の12月分の給与から当年の11月分の給与までということになる。

これを1月から12月までの給与のことだと勘違いしてふるさと納税の上限額を計算してしまうと、途中で給与(役員報酬)を変更した時に間違いが生じてしまうため、注意が必要だ。

例えばそれまで月100万だった給与を翌年1月から200万に上げたとしよう。

感覚的には1月から12月まで月200万を貰い続けるのだから「自分の年収は2400万だ」と考えてしまう。

しかし実際は違う。前年の12月の100万と、当年1〜11月までの200万で、年収は2300万が正解だ。

この場合、本来の上限額は2300万円の額なのに、2400万円分ふるさと納税をしてしまうと、納税額がオーバーしてしまう。

ふるさと納税は納税額をオーバーした途端、極めて大損になる。そうなると得するつもりでふるさと納税をしたのに、オーバー分の損と合わさって、大した得にならなくなってしまう。

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